あらすじ
イギリス女王、エリザベス2世の父であるジョージ6世は、幼いころからひどい吃音に悩まされていた。
吃音のせいもあって、自分に自信がなく内気な性格の彼は王になることを拒み続けていた。
しかし、ジョージ6世はスピーチ矯正の専門家ライオネルと出会い、彼や妻に支えられながら
弱点を克服し、強く優しい国王へと成長していく。
登場人物
ジョージ6世 : コリン・ファース (堀内賢雄)
ライオネル・ローグ : ジェフリー・ラッシュ (壌晴彦)
エリザベス妃 : ヘレナ・ボナム=カーター (佐々木優子)
エドワード8世 : ガイ・ピアーズ (宮本充)
【英国王のスピーチ】のここが見どころ!!
弱点やトラウマを克服する様子に胸が打たれる
英国民の象徴であるジョージ6世は、王でありながらも吃音症であるため人との会話が難しく、民の前でのスピーチなんてもってのほか
スピーチを失敗してしまうシーンを見ていると、ジョージ6世の緊張や苦しみがこちらまで伝わってきて固唾をのんでいました。
僕の知り合いに吃音症の人がいなかったということもあって、吃音症について全く知識がなかったのですが
精神的なトラウマが原因で吃音症になることもあるのですね
ジョージ6世も、幼少期のトラウマ (厳格な父親や馬鹿にする兄など) が原因で吃音症になっているのですが
その中でも特に、乳母につねられたり食事を抜きにされる生活が3年も続いたという話はあまりにもつらい話でした
そのような幼少期のトラウマと吃音症のせいで、自分に全く自身のないジョージ6世でしたが
父親の死と、兄のエドワード8世に退位(このシーン腹立ちましたね)によって自らが望まぬ国王に
重圧や自分の情けなさにもがき苦しむ姿は、立場や状況が違えども共感できるところが多かったのでないでしょうか
あまりの苦しさに、妻のエリザベスに涙を見せるシーンはつらいものですが
妻の夫の吃音症でさえ愛おしく思っているシーンはとても心が温まります
そして何より重要な人物だったのがライオネル
彼は吃音症であるジョージ6世が立派な王になりうる人物であることを最初から信じていた一人です
予告でも流れている王座でのシーンは、ライオネルがジョージ6世のことを信じているからこそできたことだと思っています
周りの支えによって、開戦のスピーチを立派に終えるシーンには胸の奥からこみあげてくるものが確かにありました
アカデミー主演男優賞を受賞したコリンファースの演技力
恥ずかしながら、コリン・ファースさんのことはあまり知らなくて
【ゲイ風俗のもちぎさん セクシュアリティは人生だ。】でおなじみの、もちぎさんが好きな人か~ぐらいの認識しかなかったです
他にも【キングスマン】や【ブリジット・ジョーンズの日記】や【マンマミーア】にも出演されているんですね
今作では主人公のジョージ6世を演じているのですが、すごくよかったです
吃音の言葉に詰まる感じもですが
何よりもすごいと思ったのが、開戦のスピーチをするために放送室に向かうシーン
覚悟を決めた表情をしているものの、また同じように失敗するのではないか
王としての責務を果たせないのではないかという不安や恐怖を含んでいる目や表情がとても印象的でした
コリン・ファースの演技にも注目の作品です
まとめ
この作品を観終わって思ったのは、これは立派な王の始まりの物語だということです
物語上では、開戦のスピーチをして終わっていますが
これ以降も彼はスピーチだけではなく、様々な王の責務を果たす必要があるのです
自分の弱点とトラウマに向かい合い克服して王としてのスタートを切ったジョージ6世
予告の最後に流れる「その先の自分へ」は納得です
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